【亜州ビジネス編集部】
配車サービスを展開するエストニアのボルトは、今後3〜5年で3億バーツ以上を投じる計画を明らかにした。新機能の開発やシステムの構築などを進め、事業拡大を図る。21日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
同社は欧州を中心に世界45カ国の300都市でサービスを展開している。タイでは2020年にサービスを開始。運転手と利用者ともに増加が続いており、運転手は近く10万人に達する見込み。タイの人口7000万人のうち、配車アプリの利用者は10%以下にとどまることから、成長の余地が大きいとみている。
世界各国から外国人観光客が多く集まる上、キャッシュレス化やアプリの普及が進展していることから、まず同国で地歩を固め、タイを拠点に東南アジア各国への進出も図る。東南アジアの配車サービス市場は750億バーツ規模。同社は2028年に1600億バーツまで拡大すると予測している。