【亜州ビジネス編集部】
商工省は、太陽光パネルの屋根上設置を促すための優遇案を首相に提出した。政府が5月に承認した第8次国家電源開発計画(PDP8)に沿い、2030年までにオフィスビルと住宅の半数に太陽光パネルを設置することを後押しする考え。国家送電網に接続しない設備も含め、税金や行政サービス料金、借り入れなどで優遇策を提供する。ザ・インベスターなどが伝えた。
ベトナム電力グループ(EVN)によると、屋根上設置型の太陽光パネルの総出力は3月時点で7660メガワット(MW)に上る。電源全体に占める割合は9.65%に達し、とりわけ工場での設置が多い。EVNは30年までにさらに2600MWが増えると見込んでいる。
なお、PDP8では30年までに発電能力の50.3%を再生可能エネルギーで賄う方針。一方、石炭火力は20.5%に下げるとしている。