【亜州ビジネス編集部】
東芝エネルギーシステムズは27日、マレーシアの火力発電所に二酸化炭素(CO2)の分離回収技術を導入する検討を始めることで国営電力テナガ・ナショナル(TNB)と合意したと発表した。9月以降に自社の施設にテナガの技術者を受け入れ、設備導入・運営に関するトレーニングを行う。
TNBの発電子会社、TNBパワー・ジェネレーション(TNBジェンコ)と合意した。TNBジェンコはヌグリスンビラン州の石炭火力発電所などを対象に分離回収設備の導入準備を進める。
東芝エネルギーシステムズは1968年以降、マレーシアの火力発電所向けに蒸気タービン28基(計6752メガワット=MW)、水力発電所向けに水車4基(計108MW)を納入した実績がある。うちテナガの発電所4カ所には蒸気タービン19基(計4461MW)を納入した。