【亜州ビジネス編集部】
ベトナム統計総局は29日、2023年6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で2%上昇したと発表した。上昇は29カ月連続。ただ上昇率は前月の2.43%を下回り、5カ月連続で減速した。価格変動の大きい食品、燃料と、政府による価格統制品を除くコアCPIの上昇率は4.33%で、前月の4.54%から減速した。
部門別では11部門のうち9部門でプラスだった。最も伸びが高かったのは住居・水道光熱費・建材の6.49%。これに教育が5.75%で続いた。一方、運輸はマイナス11.98%、郵便・通信はマイナス0.58%と下落した。
CPIは前月比で0.27%上昇。10部門がプラスとなり、食品・食材・外食が0.57%で最も伸びた。一方、郵便・通信がマイナス0.23%で唯一低下した。
政府は23年のインフレ抑制目標を4.5%に設定。22年は3.15%上昇し、2年ぶりに加速した。