【亜州ビジネス編集部】
TMBタナチャート銀行(TTB)傘下の総合研究所TTBアナリティクスは、2033年の国内高齢者向け介護施設市場が192億バーツ規模となり、23年見込み比で7.5倍に拡大するとの予測を示した。少子高齢化の進展や、オンラインによる連絡の円滑化などが施設への入居を後押しするとみている。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
年平均成長率は、18〜23年が25.1%、24〜28年が30.5%、29〜33年が15.0%と予測した。
市場規模の推移見通し
◆18年=8億2800万バーツ
◆23年=25億7400万バーツ
◆28年=95億4200万バーツ
子供を持つ割合が62%にとどまるX世代(1965〜76年ごろ生まれ)が2024年以降に退職し始めることで、施設への入居が急増するとみている。さらに子供を持つ割合が55%に低下するY世代(1977〜94年ごろ生まれ)が2036年以降に退職し始めることで、介護の人材不足の問題に直面するとの見方を示した。
国内では25年に65歳以上の高齢者が人口の14.8%を占め高齢社会に、35年に21.0%を占め超高齢社会に突入すると推計されている。