【亜州ビジネス編集部】
中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)は、ベトナム市場へ8月に進出する。中国を訪れたファム・ミン・チン首相に同社の代表者が伝えたもので、まずはタイからの輸入でハイブリッド車(HV)を投入。2025年には現地組立生産を開始し、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)もラインアップに加える。
8月に発売するモデルは「哈弗(ハヴァル)」ブランドのスポーツ多目的車(SUV)「H6」のHVタイプ。当初はタイから輸入し、25年にはベトナムに工場を建設して現地生産を始める。
GWMはタイを皮切りに東南アジアへの進出を加速しており、これまでにラオスやブルネイ、フィリピン、カンボジアへ進出。今年下半期にはベトナムのほか、シンガポールとインドネシアへの進出も予定する。
チン首相はGWMのベトナム進出を歓迎。工場進出やそれに伴う部品産業の振興、両国間の自動車産業の協力深化、ベトナムの新エネルギー車(NEV)産業振興などにつながることに期待すると述べた。