【亜州ビジネス編集部】
電気自動車(EV)中国最大手、比亜迪汽車(BYD)の販売代理店を務めるレバー・オートモーティブは6日、今年3月に予約受け付けを開始した新型EVの小型車「ドルフィン(海豚)」の販売価格を発表した。最低価格は69万9999バーツに設定。同社2モデル目のEVで、初モデルの小型スポーツ多目的車(SUV)「ATTO3(元プラス)」の最低価格を4割近く下回る。
ドルフィンの価格は、航続距離410キロメートルの「スタンダードレンジ」が69万9999バーツ、490キロメートルの上位グレード「エクステンデッドレンジ」が85万9999バーツ。政府の補助金を受けて15万バーツ値下げした価格となる。現地報道によると今月中旬にも納車を開始する。
BYDは昨年11月にATTO3を発売してタイの乗用車市場に参入。累計の納車台数は今年2月までに1万台を超えた。現在は中国からの輸入車を販売しているが、来年以降に現地生産に切り替える計画。東部ラヨーン県で工場の建設を進めている。