【亜州ビジネス編集部】
中国汽車工業協会(CAAM)は11日、今年6月の新車販売台数が前年同月比4.8%増の262万2000台に拡大したと発表した。増加率は前月の27.9%から大幅に鈍化したものの、5カ月連続でプラス成長を維持している。生産台数は2.5%増の256万1000台。前月比でも販売が10.1%増、生産が9.8%増となった。
1〜6月の累計では、販売台数が前年同期比9.8%増の1323万9000台、生産台数が9.3%増の1324万8000台に伸びた。同協会によると、中国の自動車市場は第1四半期(1〜3月)の低迷期を経て、第2四半期(4〜6月)に情勢が大きく改善。中央・地方政府による消費刺激策、各地での販促プロモーション、メーカー各社による新モデル車の投入などを受けて需要が回復するなか、上半期を通じては比較的高い伸びを確保したという。
NEVはプラス成長を維持
新エネルギー自動車(NEV)はプラス成長を維持。6月の販売台数は前年同月比35.2%増の80万6000台、生産台数は32.8%増の78万4000台に膨らんだ。新車販売に占める比率は30.7%で推移。うちプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売台数は23万2000台と過去最多を記録した。1〜6月の累計では、販売が前年同期比44.1%増の374万7000台、生産が42.4%増の378万8000台。新車販売に占める比率は28.3%だった。
完成車の輸出台数も引き続き高成長。6月に前年同月比53.2%増の38万2000台に伸びた。月次過去最多となった前月(38万9000台)との比較では1.7%減。車種別では、乗用車が前年同月比57.7%増の31万2000台、商用車が36.0%増の7万台だった。また、NEV輸出は2.7倍の7万8000台に膨らんでいる。1〜6月累計の完成車輸出は、前年同期比75.7%増の214万台。NEV輸出は2.6倍の53万4000台に拡大した。