【亜州ビジネス編集部】
中国「ナタ汽車(NETA)」ブランドの電気自動車(EV)の生産を受託した地場系バンチャン・ゼネラル・アセンブリー(BGAC)は、追加の受注を得て同ブランドの生産モデルが1車種増え、2車種になったことを明らかにした。バンコク東郊で工場の建設を進めており、来年に生産を開始する予定。年間で1万台ずつ、計2万台を生産する。プラチャーチャート・トゥラキットが21日付で伝えた。
同ブランドを手掛ける中国の合衆新能源汽車から生産を受託。当初はタイで昨年に輸入販売が始まった小型スポーツ多目的車(SUV)「ナタV」を年1万台規模で受注したが、2倍に増えることになった。2車種目は「乗用車」としている。
工場は今年3月にバンチャン工業団地内で着工。溶接、塗装、組み立てのラインを設ける。ナタ汽車初の海外工場となり、右ハンドル車の輸出拠点として東南アジアなどに車両が供給される。
BGACは同工業団地で1970年に操業を開始。これまで中国の商用車メーカー、北汽福田汽車(フォトン)やインド自動車大手タタ・モーターズなど15のブランドの車両を組立生産した実績がある。