【亜州ビジネス編集部】
観光・スポーツ省の集計によると、2023年上半期の訪日タイ人数は49万7700人となり、日本政府観光局(JNTO)集計の訪タイ日本人数(32万7041人)を初めて上回った。タイ国政府観光庁(TAT)のユタサック長官は、日本経済の低迷や円安などの影響で日本人の海外旅行意欲が減退する一方、タイ人にとっては円安が追い風になったとの見方を示した。25日付バンコクポストなどが伝えた。
前年同期比では、訪日タイ人数が44.0倍、訪タイ日本人数が6.7倍と大きく伸びた。ただ、新型コロナウイルス流行前の19年同期比では、それぞれ27.2%減、62.2%減と回復途上にある。訪日外国人全体に占めるタイ人の割合は23年上半期に4.6%となり、19年同期の4.1%から上昇した。
これまでは訪タイ日本人数が訪日タイ人数を上回っていた。
訪日タイ人数
◆19年=131万8977人
◆20年=21万9830人
◆21年=2758人
◆22年=19万8037人
訪タイ日本人数
◆19年=180万6340人
◆20年=32万331人
◆21年=9461人
◆22年=29万146人