【亜州ビジネス編集部】
中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)は2日、ベトナム市場に参入した。「哈弗(ハヴァル)」ブランドのスポーツ多目的車(SUV)「H6」のハイブリッド車(HV)タイプを発売。タイ東部の工場で製造した車両を輸入する。ニャンザンなどが2日付で伝えた。
GWMタインアン・ベトナムが代理店となった。価格は11億ドン(約660万円)弱で、車体については5年または15万キロメートル、電池については8年または15万キロメートルの保証を付ける。
ショールーム1号店はハノイのロンビエン区に開設した。年内にハノイと北部ホアビン省、クアンニン省、北中部タインホア省に3店舗ずつをオープンする計画。来年には全国で25〜30店を展開する。
長城汽車はタイで2021年、米ゼネラル・モーターズ(GM)の工場を買収して市場参入した。同国を拠点に東南アジア事業を拡大する計画で、ラオスやカンボジア、マレーシアにも進出済み。今月3日には電気自動車(EV)でシンガポールに参入しており、インドネシアでも販売に向けた準備を進めている。