【亜州ビジネス編集部】
タイ荷主協議会(TNSC)は、2023年のタイの輸出額を前年比0.5%減〜1.0%増と予測し、前月から据え置いた。主要輸出先の景気減速や、生産コスト高などが輸出の足かせとなる一方、農産物や自動車、電子製品などの需要が輸出を下支えするとみている。8日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
TNSCは輸出のマイナス要因として、◆東西の地政学的問題◆世界的な高金利◆気候変動――なども挙げた。一方、輸出の拡大には政府の支援が必要と指摘し、迅速な新政権の発足を求めた。
商務省の発表によると、23年6月の輸出額は前年同月比6.4%減の248億2600万米ドルだった。前年同月を下回るのは9カ月連続。1〜6月の累計は前年同期比5.4%減の1411億7030万米ドルだった。