【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2023年7月の国内新車販売台数は前年同月比6.8%減の8万416台だった。前年割れは3カ月ぶり。乗用車が2.7%減、商用車が19.2%減とそろって落ち込んだ。
ブランド別の販売は、首位トヨタが2.4%増の3万29台、3位のホンダが10.7%増の1万626台と拡大する一方、2位ダイハツは0.7%減の1万5821台と小幅ながらマイナスだった。ほか、22年初めに現地工場を稼働させた現代自動車は26.9%減の1654台。EV「アイオニック5」の現地生産車の販売が276台と、前月の3分の1にとどまった。同モデルは新たに輸入も開始し、輸入車は93台だった。
全体の生産台数は3.5%増の12万2626台と、2カ月ぶりのプラス。台数は過去3カ月で最も多く、乗用車は4カ月ぶりに10万台を上回った。EVの生産は、「アイオニック5」が880台、6月に本格的な対タイ輸出が始まった中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が161台、中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラE」がゼロ台だった。一方、7月の全体の完成車輸出台数は2.5%減の4万3914台だった。
1〜7月は販売台数が前年同期比4.5%増の58万6401台、生産台数が5.5%増の82万4777台。販売、生産とも新型コロナウイルス流行前の19年1〜7月を上回った。