【亜州ビジネス編集部】
自動車リース・レンタル事業を手掛けるクルンタイ・カーレント・アンド・リース(KCAR)は、自動車ローンの滞納により差し押さえられる車両の数が2023年は50万台となり、例年の20万~30万台を上回るとの予測を示した。新型コロナウイルス流行下で政府が導入した債務返済の猶予措置が一部終了したことなどで、差し押さえが増えるとみている。ターンセタキットが21日付で伝えた。
差し押さえの増加で供給台数も増え、中古車の平均販売価格が低下する。例えば、昨年に1台33万~34万バーツで販売されていた車種では、27万バーツまで値下がりしているという。
同社は23年の中古車市場が前年比で横ばいか、やや縮小すると予測。国内経済の減速などがマイナスに影響するとみている。