【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2023年の国内総生産(GDP)成長率の予測を前年比3.0〜3.5%と発表し、前月の予測(3.7%)から引き下げた。観光業の回復で個人消費が拡大する一方、外需の鈍化を背景とする輸出の低迷や、干ばつによる農家所得の減少などがマイナスに影響するとみている。
政策金利の引き上げに伴う金融コストの上昇や、家計債務の高止まりによる購買力の低下などもマイナス要因に挙げた。中国経済の回復が予想よりも弱いことなどから、輸出額は前月の予測(1.2%減)を下回る傾向にあるとの見方を示した。
国家経済社会開発委員会(NESDC)の21日発表によると、23年第2四半期の実質GDPは、前年同期比で1.8%増となり、前四半期の2.6%増から減速した。上半期では2.2%増だった。