【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2023年7月の国内自動車生産台数は前年同月比4.7%増の14万9709台だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。輸出増を背景にプラス成長が続いている。ただ、1トンピックアップトラックの国内販売が低迷しており、国内向け生産は前年割れとなった。
輸出向け生産は9.5%増だった。北米を除く各地域で需要が伸び、完成車の輸出台数は30.1%増の10万8052台と2桁のプラスが続く。一方、国内販売向け生産は1.2%減と、引き続きマイナス。自動車ローンの与信厳格化などで1トンピックの販売が低調に推移しており、7月の国内新車販売は9%ほど落ち込んだ。FTIはまた、国内向け生産が落ち込んだ要因として、国内市場で輸入の電気自動車(EV)が増えていることも挙げた。1〜7月の新車販売に占めるEVの割合は7.7%で、大半が輸入されている。
1〜7月の生産台数は全体で前年同期比0.7%増の107万1221台だった。輸出向け生産が11.7%増と拡大する一方、国内販売向け生産が11.3%減少した。FTIは7月、23年通期の生産台数目標を5万台引き下げ、190万台(前年比0.9%増)に下方修正している。
7月のバイク生産8%減
同連盟によると、7月の国内バイク生産台数は前年同月比7.8%減の19万4773台だった。内訳は、完成車(CBU)が11.1%増の17万123台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が57.6%減の2万4650台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は19.1%減の6万4238台だった。