【タイ】7月の新車販売9%減、2年ぶり低水準の5.8万台

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の25日発表によると、2023年7月の国内新車販売台数は前年同月比8.8%減の5万8419台だった。前年同月を下回るのは2カ月連続で、台数は21年8月以来の低水準。自動車ローンの与信厳格化などで1トンピックアップの落ち込みが続いている。

乗用車が17.3%増えたものの、1トンピックが26.6%減少。商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は2.5%増の7323台だった。乗用車は3カ月連続の2桁増で、うち小型車が18.1%増の1万6308台に拡大した。1トンピックは7カ月連続の前年割れとなり、足元で2桁減が続いている。一方、タイ工業連盟(FTI)の集計によると、7月の電気自動車(EV)の販売台数は6割増の4438台となり、全体の7.6%を占めた。

日系のシェアは低下
メーカー別の販売では、中国系5社(MG、BYD、ナタ汽車、長城汽車、CPフォトン)の合計が5344台となり、シェアが9.1%に達した。EVを武器に勢力を拡大している。一方、日系のシェアは79.7%と、前年同月の85.8%から低下。首位トヨタが0.7%増、ホンダが4.1%増と販売を伸ばしたものの、いすゞや三菱自動車などは落ち込んだ。ほか、22年末に参入したEVの米テスラは272台だった。

1〜7月の販売台数は前年同期比5.5%減の46万4550台。乗用車が10.0%増える一方、1トンピックは20.6%減と落ち込んだ。TMTは7月、23年の予測を前年比実績0.7%増の85万5000台とし、年初時点の90万台から下方修正。乗用車が19.6%増の31万6900台、商用車が7.9%減の53万8100台と予測した。


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