【亜州ビジネス編集部】
労働省職業斡旋局の集計によると、タイ国内で働くラオス人労働者の数は2023年7月時点で22万4531人となり、1月時点の16万8399人から3割増えた。ラオスの景気悪化や通貨キープの下落に伴い、現地から海外に出稼ぎに向かうラオス人が増えていることが要因とみられている。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
ラオス政府がタイや韓国、日本などへの出稼ぎを促進していることもあり、多くのラオス人が出国している。タイではラオス人の言語が通じやすいことから、家政婦とベビーシッター、高齢者介護の求人が特に多い状況。ただ実際には、工場や古式マッサージ店、娯楽施設で働くラオス人が多いという。
一方、タイよりも韓国での求職が人気との見方もある。高収入を得られることが理由。ラオスと韓国の両政府は6月、韓国の農業と漁業にラオス人1500~2000人を派遣する覚書を交わしており、月給は約6万バーツ(約25万円)相当と、タイの法定最低賃金(都県別に1日328~354バーツ)を大きく上回る。