【中国】自動車メーカー求人増、NEV関連は18%拡大

【亜州ビジネス編集部】

新エネルギー自動車(NEV)分野を中心に、中国自動車メーカーの求人需要が依然拡大している。今年1~7月の募集数(具体数は不明)は、自動車業界全体で前年同期比6%増えた。特にNEV分野では18%増と伸びが目立っている。政府系シンクタンクの中国電子信息産業発展研究院(CCID)と人材紹介の智聯招聘がこのほど共同発表した「2023年汽車産業人材発展報告」で明らかにされた。

エリア別の1~7月募集数は、前年同期比で合肥市(安徽省)が46%増加している。このほか南昌市(江西省)、恵州市(広東省)、長沙市(湖南省)の増加率が20%をそろって超えた。

企業の形態別では、新興EVメーカーが最も高給で人材を引き付けている。うち車載システムの研究開発職は、EVメーカーによる提示額が月額平均3万人民元を超えた。民営企業の2万7313人民元、国営企業の1万8453人民元、内外合資企業の1万7560人民元を上回っている。

職種別では、スマートカーやネットワークの平均報酬が他をリード。特に車載ソフトウエア開発の分野では、アルゴリズムエンジニアが平均2万8146人民元に達した。これにスマートドライブシステムの2万2361人民元、ソフトウエアエンジニアの2万835人民元などが続いている。

学歴・職位と月額賃金には、正の相関関係がある。博士課程修了で平均3万2406人民元、修士課程修了で2万1431人民元、学部卒業で1万5420人民元、短期大学卒業で1万611人民元だったと報告された。


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