【タイ】8月の産業景況感指数、2カ月連続で低下

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が12日発表した2023年8月の産業景況感指数(100以上が好感)は91.3となり、前月から1.0ポイント低下した。指数の低下は2カ月連続。外需の鈍化を背景とする輸出の減少などが懸念され、指数は過去12カ月で最低となった。

クリアンクライ会長は指数下落の要因として、政策金利の引き上げに伴う金融コストの上昇や、家計債務の増加による購買力の低下、エルニーニョ現象の影響による農産物の生産減なども挙げた。一方、プラス要因には観光業の回復や内需の拡大などを挙げた。

3カ月後見通し指数は99.5となり、前月から0.7ポイント低下した。世界経済の不確実性や、労賃の上昇などが懸念され、5カ月連続の低下となった。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1343社。


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