【亜州ビジネス編集部】
「ナタ汽車(NETA)」ブランドの電気自動車(EV)を手掛ける中国の合衆新能源汽車の現地法人、ナタオート(タイランド)は15日、小型スポーツ多目的車(SUV)「ナタV」の納車台数が累計1万台に達したと発表した。1万台達成記念としてゼロ金利ローンなどのキャンペーンを今月末まで実施し、販売にさらに弾みをつける。
昨年8月に同モデルを正式発表してタイ市場に参入した後、販売が好調に推移しており、国内のEV新車登録台数では2位につけている。現在は中国から完成車を輸入しているが、来年には現地での組立生産に切り替える計画。バンコク東郊のバンチャン工業団地で工場建設を進めている。
運輸省陸運局の集計によると、2023年1~8月のEV(7人乗り以下の乗用車のみ集計)の国内新車登録台数は4万3158台。ブランド別ではナタ汽車が8440台でシェア20%を占め2位だった。首位は中国EV最大手の比亜迪汽車(BYD)で1万4803台、シェア34%を占めた。