【亜州ビジネス編集部】
計画投資省は、2024年の国内経済について3つのシナリオを立て、国内総生産(GDP)成長率が6.0~6.5%になるとの予想を示した。ベトナムニュースが19日付で伝えた。
計投省は、新型コロナウイルス禍からの経済回復を脱し、21~25年の経済目標を達成する上で、24年は極めて重要な年になると説明。1つ目のシナリオでは、24年には国内消費が堅調でサービス業は伸びるが、世界経済の停滞が続いて輸出や工業生産が23年と同様に低迷し、その結果、GDP成長率は6.0%にとどまるとした。
2つ目のシナリオは、国内外の経済回復が著しく、消費、貿易、投資が堅調となり、その場合は6.5%の成長がみられるとした。
3つ目のシナリオでは、国内外で景気の流れが小刻みに変わり、成長率は6.0~6.5%の間になるとした。計投省は、3つ目のシナリオに落ち着く可能性が最も高いとみている。
なおアジア開発銀行(ADB)は7月半ば、ベトナムの23年のGDP成長率を6.5%から5.8%に、24年の成長率を6.8%から6.2%にそれぞれ下方修正した。世界銀行は4月、23年の成長率を4.7%、24年を5.5%と低めの予想を立てており、6.0%を超えるのは25年になるとしている。