【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)は、政府が2023年9~12月の電気料金を15%引き下げたことを受け、製造業者が製品を3~5%値下げできるとの見通しを示した。生産コストの平均10~20%を占めるエネルギーコストが下がることで、23年のインフレ率を前年比2.5%に抑制できるとみている。20日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
電気料金が下がる前に生産した製品在庫が約2カ月分あることから、値下げは11月上旬から可能になると予想した。また、電気料金の引き下げは、エンジン車から電気自動車(EV)への買い替えを促すとみている。
ピラパン副首相兼エネルギー相は18日の閣議で、9~12月の電気料金を1ユニット(キロワット時)当たり平均3.99バーツに引き下げると報告した。前期(5~8月)の4.70バーツを15%下回る水準となる。9~12月の電気料金は当初、4.45バーツだったが、政府が13日の閣議で4.10バーツへの引き下げを承認。その後、セター首相の意向でさらに引き下げられることになった。