【亜州ビジネス編集部】
工業団地運営や倉庫開発などを手掛けるWHAコーポレーションは、2023年の土地販売面積の目標を440万平方メートルに引き上げたと発表した。年初に設定した280万平方メートルから57%引き上げた。中国など海外企業の生産移転が進む中、工業団地の開発を加速し、高まる需要を取り込む。
9月26日付ポストトゥデーなどによると、今回の目標には、受注が見込まれる大口顧客2社への販売を含まないという。うち1社は中国の自動車メーカーで、96万平方メートルの土地販売について交渉中。もう1社は米国企業で、タイでの事業拡大が見込まれるという。
WHAはタイとベトナムで工業団地13カ所を運営している。総面積は1億1408万平方メートル。このほか、タイで912万平方メートル、ベトナムで354万4000平方メートルの開発・拡張を進めている。23年の投資予算は130億バーツ、24年は140億バーツ。予算の大半を両国の工業団地の開発に充て、中国企業の電気自動車(EV)の生産拡大に貢献するとしている。
同社の23年上半期の業績は、売上高が前年同期比27%増の56億バーツ、純利益が46%増の13億9000万バーツだった。