【亜州ビジネス編集部】
電源製品メーカーの米アドバンスド・エナジー・インダストリーズ(AEIS)は、東部チョンブリー県で工場を着工した。2500人以上を雇用し、まず半導体産業向けの高精度電源制御製品などを生産。将来は・工業・医療向けに製品の幅を広げる。最大で年商10億米ドルを見込む。
アジア太平洋地域で物流不動産事業を手掛ける香港のESRグループの4日発表によると、同社が工場を開発してAEISに賃貸する。ESRの投資額は4000万米ドル。先月29日に着工式を行い、来年10月の完成を予定する。ESRは、顧客の要望に沿って設計・建設するビルド・トゥ・スーツ方式で開発する。
工場はESRがロジャナ工業団地レムチャバンの敷地内で開発中の物流・工業団地「ESRアジア・レムチャバン」に立地し、敷地面積4万7000平方メートル。AEISはESRアジア・レムチャバンの最初の入居企業となった。
ESRは約4カ月前にタイ事務所を開設。2023~27年の5年間にタイで10億米ドルを投資し、物流・工業団地を計200万平方メートル開発する計画を発表した。工業団地開発のアジア工業団地との合弁会社を通じて、現在は2カ所で開発を進める。
ESRアジア・レムチャバンは開発面積が15万8400平方メートルで、全2期に分けて開発。第1期は24年、第2期は26年の完成を予定する。もう1カ所はバンコク東郊サムットプラカーン県のアジア工業団地スワンナプーム敷地内の「ESRアジア・スワンナプーム」で、開発面積は36万3500平方メートル。23年11月にも一部の建物が完成する見通し。