【亜州ビジネス編集部】
日立造船は5日、東部ラヨーン県に水門など鉄鋼構造物を製作する合弁会社を設立し、工場の操業を開始したと発表した。海外の水門新設需要に対応し、将来は更新需要の取り込みも図る。
8月に新会社のタンジェント・ヒッツを設立。現地の鉄鋼構造物メーカー、タンジェントとの間で工場建屋や機械設備などの資産買収に関する契約を交わした。工場建屋の面積は6480平方メートル。切断や曲げ加工、溶接、機械加工の各設備や10トンの天井クレーン4基などを備えており、高い精度が要求される大型水門も製作できるという。鉄骨やプラント機器、海洋構造物などにも対応する。
新会社の資本金は600万バーツ。日立造船の出資比率は49%で、残り51%は三菱UFJフィナンシャル・グループの現地法人と現地のコンサルティング会社2社が出資する。