【亜州ビジネス編集部】
中国汽車工業協会(CAAM)は11日、今年9月の新車販売台数が前年同月比9.5%増の285万8000台に伸びたと発表した。プラス成長は2カ月連続。生産台数も6.6%増の285万8000台に上向いている。前月比では販売、生産ともに10.7%増となった。
同協会によると、生産、販売ともに9月としては過去最多を記録。また、第3四半期(7~9月)の累計で生産、販売ともに事前予想を上回った。中央・地方政府による各種の消費刺激策が奏功したほか、メーカーによる新モデルの投入が相次いだことが追い風。また、物流業界の景況感が回復し、トラック需要も改善した。
1~9月の累計では、全体の販売台数が前年同期比8.2%増の2106万9000台。生産台数は7.3%増の2107万5000台に伸びた。
車種別の9月単月データでは、乗用車の販売台数が前年同月比6.6%増の248万7000台(前月比9.4%増)。生産台数は3.5%増の249万6000台(同9.7%増)だった。商用車は販売台数が33.2%増の37万1000台(同19.8%増)、生産台数が34.6%増の35万4000台(同17.9%増)で推移している。
NEV販売はプラス成長維持
一方、NEVの販売はプラス成長を維持。9月の販売台数は前年同月比27.7%増の90万4000台、生産台数は16.1%増の87万9000台に膨らんだ。新車販売に占める比率は31.6%で推移している。1~9月の累計では、販売が前年同期比37.5%増の627万8000台、生産が33.7%増の631万3000台。新車販売に占める比率は29.8%だった。
完成車の輸出台数も引き続き高成長。9月に前年同月比47.7%増の44万4000台に伸び、引き続き月次最多記録を更新した。車種別では、乗用車が52.6%増の38万1000台、商用車が24.0%増の6万3000台。また、NEV輸出は92.8%増の9万6000台に膨らんでいる。1~9月累計の完成車輸出は、前年同期比60.0%増の338万8000台。NEV輸出は2.1倍の82万5000台に拡大した。