【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2023年9月の国内新車販売台数は前年同月比20.1%減の7万9883台だった。前年割れは3カ月連続。乗用車が19.9%減、商用車が20.8%減とそろって2割の落ち込みだった。
ブランド別の販売では、首位トヨタが22.5%減の2万5925台となるなど、多くのブランドで20~40%ほど減少した。22年初めに現地工場を稼働させた現代自動車は39.5%減の3103台と引き続き大幅なマイナス。現地生産するEV「アイオニック5」の販売台数は793台だった。一方、三菱自動車は3.2%増の6248台と販売を伸ばした。
全体の生産台数は23.8%減の11万401台と、2カ月連続のマイナス。前月比でも落ち込み、台数は5月以降で最少だった。EVの生産は、「アイオニック5」が400台、6月に本格的な対タイ輸出が始まった中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が419台だった。一方、9月の全体の完成車輸出台数は前年同月比13.2%減の4万2178台だった。
1~9月は販売台数が前年同期比0.4%減の75万5173台、生産台数が0.4%減の106万823台と、共に小幅ながら前年を割り込んだ。