【フィリピン】日立、下水処理場の高度化・再生水生産事業を受注

【亜州ビジネス編集部】

日立製作所は17日、マニラ首都圏の下水処理場の高度処理化と再生水生産事業を受注したと発表した。下水中の窒素・リンの除去や再生水生産を可能にする自社の膜処理技術などを導入し、水質を改善すると共に水需要増への対応に貢献する。

ゴティアヌン財閥の持ち株会社フィルインベスト・デベロップメント(FDC)から受注した。FDCがモンテンルパ市で操業するアラバン下水処理場の処理設備を高度なものに改造した上で、処理能力を現在の1日8000立方メートルから1万5000立方メートルに増強。さらに逆浸透(RO)システムなどを導入し、飲料水規準に準拠する水質レベルの再生水を処理水から生産する。再生水の生産能力は1日1万500立方メートルを計画する。

日立は、処理場と再生水工場の機械・電気設備の設計・納入に加え、遠隔監視・運転最適化システムなどのDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションを提供する。2026年3月の完成を見込む。


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