【亜州ビジネス編集部】
独系BMWグループ・タイランドは、タイで電気自動車(EV)を組立生産する計画について、年内にも最終決定する見通しを明らかにした。今後1~2カ月かけて親会社がタイ投資委員会(BOI)と協議を重ね、計画をまとめる。20日付バンコクポストなどが伝えた。
2パターンの投資計画を検討。東部ラヨーン県のアマタシティー・ラヨーン工業団地内にある既存の自動車工場にEVの生産ラインを設けるか、新工場を建設する。
既存工場ではBMWのエンジン車とプラグインハイブリッド車(PHV)、「BMWモトラッド」ブランドのバイクを生産している。今年9月にはバイク部品の新工場を稼働させた。需要増に対応するため生産増強を進めており、小型車「ミニ」の組立生産を再開する計画もある。ミニはかつてタイでも生産していたが、現在はマレーシア工場からの輸入販売に切り替えている。
同社の2023年1~9月の四輪車の国内販売台数は1万1156台だった。うちEVが940台で、前年同期比で4.3倍に増加した。EV充電所は335カ所を展開。タイ発電公団(EGAT)などと共同で運営している。