【亜州ビジネス編集部】
フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2023年9月の新車販売台数は、前年同月比9.5%増の3万8628台だった。前年同月を上回るのは19カ月連続。前月までの2桁増からは減速したものの、台数は17年12月以来の高水準を記録し、9月としては月間最多となった。同協会は年間の販売目標を42万3000台に引き上げた。23日付各紙が伝えた。
車種別の販売台数は、乗用車が19.8%増の9558台、商用車が6.5%増の2万9070台。乗用車は前月の台数を下回ったものの、商用車が拡大した。商用車のうち主力のスポーツ多目的車(SUV)を含む小型商用車(LCV)は4.6%増の2万3098台だった。
1~9月の販売台数は前年同期比26.9%増の31万4843台。乗用車は33.2%増の8万9台、商用車は24.8%増の23万4834台だった。ブランド別では首位トヨタが14万4232台でシェア45.8%を占め、2位の三菱自動車は5万8065台、3位の米フォードは2万3091台だった。
CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、各ブランドの販促活動や新モデル投入が販売増につながったと説明。新車市場は力強さを維持しており、このペースが続けば年間の過去最高を更新すると指摘した。23年の年間販売目標はこれまでの39万5000台から42万3000台に上方修正。1~9月の達成率は74.4%となる。