【亜州ビジネス編集部】
ターンセタキットの23日付報道などによると、タイ進出の準備を進めている中国自動車大手の長安汽車は、来月に初モデルとなる2車種の電気自動車(EV)を発売する。「深藍(ディーパル)」ブランドの中型スポーツ多目的車(SUV)「S7」とDセグメントセダン「SL03」で、12月以降の納車開始を予定。来年の販売目標は1万台に設定した。
来月末に開幕する自動車展示販売会「第40回タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ」での発表を予定。年内は1000台の販売を見込む。関係者によると、当初は販売網の拡大とアフターサービスに力を入れ、顧客の信頼度を高めたい考え。初年度は販売実績を重視しない方針で、目標は低めに設定した。
販売では高級輸入車販売のAASオート・サービスなど2社を総代理店とし、2社の傘下にサブディーラーを設ける。年内に20店ほどの展開を目指す。
当初は輸入車を販売するが、現地生産も計画しており、東部ラヨーン県に工場を設ける。88億6200万バーツの投資について今月上旬にタイ投資委員会(BOI)の認可を得た。当初の年産能力はEVが5万8000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が3万6500台。同社にとって中国国外で初の右ハンドル車の生産拠点となり、タイ国内や東南アジアなどに出荷する。