【ベトナム】シンガポールに電力輸出へ、洋上風力の1.2GW

【亜州ビジネス編集部】

ベトナムは、洋上風力発電を電源とする1.2ギガワット(GW)相当の電力をシンガポールに輸出する。シンガポールのエネルギー市場庁(EMA)は24日、同国政府系セムコープ・ユーティリティーズ(SCU)がベトナム国営のペトロベトナム・テクニカル・サービシズ(PTSC)と計画する共同事業を仮承認した。

ベトナム沖に風力発電所を建設し、全長約1000キロメートルの海底ケーブルでシンガポールに送電する計画。PTSCとSCUは今年8月、発電所の設置場所を含めた準備調査の認可をベトナム天然資源・環境省から得ていた。EMAが今回、技術的・商業的にこの計画が実行可能として仮承認したことで、今後必要となる行政認可手続きが円滑化するとみられる。

シンガポール政府は2021年10月、35年までに太陽光と水力、風力を電源とした低炭素電力4GW相当を輸入する体制を構築すると発表。輸入元はインドネシアが2.0GW、カンボジアが1.0GW、ベトナムが1.2GWなどとしている。22年6月にはラオスの水力発電所からの電力輸入を開始した。また、今年3月にはカンボジアから敷設する海底送電網を通じた電力輸入について両国の企業が合意している。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る