【亜州ビジネス編集部】
タイで現地生産・市場参入を計画する中国自動車大手の長安汽車は26日、東部ラヨーン県の工場用地を取得することで工業団地大手のWHAコーポレーションと契約を交わした。「WHAイースタン・シーボード4工業団地」の40万平方メートルの敷地に工場を建設し、電気自動車(EV)などを生産する。2025年の生産開始を予定する。
第1期の投資額は88億6200万バーツで、年産能力は10万台。海外初の右ハンドル車工場として、タイ国内や東南アジア、オセアニア、英国、南アフリカなどに出荷する。EVのほかプラグインハイブリッド車(PHV)なども生産する。
現地生産に先立ち、来月にはタイで輸入EVの販売を開始する予定。現地報道によると、来月2日に初モデルとして、「深藍(ディーパル)」ブランドの中型スポーツ多目的車(SUV)「S7」とDセグメントセダン「SL03」の2車種を発表する。12月以降の納車開始を予定。来年の販売目標は1万台に設定した。高級輸入車販売のAASオート・サービスなど2社を総代理店に指名している。