【タイ】中国MGがEV電池工場開所、来年に生産開始へ

【亜州ビジネス編集部】

中国自動車最大手の上海汽車集団傘下で「MG」車を生産するSAICモーター―CPは10月31日、東部チョンブリー県に建設した電気自動車(EV)用電池工場の開所式を行った。セルを直接パック化する「セル・ツー・パック(CTP)」方式で年間最大5万個以上の電池を組み立てる。現在は生産開始に向けた準備を進めており、来年に稼働させる予定。まず自社のEV「MG4エレクトリック」向けに生産する。

WHAイースタン・シーボード2工業団地内で今年4月に着工。ロボットやレーザー溶接機を備える工場を設けた。第1期の投資額は5億バーツ以上としている。工場の敷地面積は全体で12万平方メートル。自社EV向けの「新エネルギー工業団地」として3期に分けて開発し、電池工場のほか研究開発(R&D)施設や部品倉庫なども設ける。

同社には上海汽車集団とタイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループが出資している。電池工場は上海汽車系の自動車部品メーカー、華域汽車系統(HASCO)とCPの合弁会社であるHASCO-CPと共同で設けた。

SAICモーター―CPは同工業団地内に総面積70万平方メートルの土地を持ち、14年に自動車工場を稼働させた。現在はガソリン車などを生産し、年産能力は10万台。EVは現状で中国から輸入しているが、今後の現地生産を計画している。


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