【アセアン】サッポロビール、域内2カ国などで北欧社に販売委託

【亜州ビジネス編集部】

サッポロビールは1日、デンマークのビール大手カールスバーグとの間で、マレーシアとシンガポール、香港・マカオでの販売代理店契約に向けた合意書を交わした。来年1月1日からカールスバーグによる販売開始を目指す。マレーシアではカールスバーグの現地工場に生産を委託する。

「サッポロプレミアム」の缶入りや瓶入りなどを投入する。サッポロは東南アジア市場を規模や成長性の面で重要な市場と位置付けており、2011年にはベトナムで工場を稼働するなど、売り上げを拡大してきた。今後は域内で効率的な流通網を持つカールスバーグとの提携により、26年に東南アジアと香港・マカオで150万ケース(大瓶20本換算)の販売を目指す。

一方、カールスバーグのマレーシア法人、カールスバーグ・ブルワリー・マレーシアは今年6月、10年以上にわたり行ってきた「アサヒスーパードライ」の生産販売を終了すると発表していた。今年末で満了するアサヒグループホールディングスとの販売契約を更新しないことで合意した。同法人はアサヒとの契約満了の影響について、24年の純利益を3000万リンギ(約9億5000万円)押し下げると推定。ただ、サッポロとの新たな契約が利益に貢献すると見込む。


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