【ベトナム】10月の新車販売3割減、8カ月連続でマイナス

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム自動車工業会(VAMA)が13日発表した2023年10月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比30.6%減の2万5369台だった。国内経済の減速などで8カ月連続の前年割れ。前月比ではほぼ横ばいだった。販売押し上げに向け、政府は7月から国産車の自動車登録料を半額化したが、同月以降も低迷が続いている。

10月の内訳は、乗用車が前年同月比30.5%減の1万9624台、商用車が30.0%減の5604台など。国内生産車は18.1%減の1万6414台、輸入車は45.8%減の8955台だった。

VAMA会員企業の販売台数は25.8%減の2万3458台。ブランド別ではトヨタが4041台(53.5%減)で最も多く、これに韓国・起亜、マツダ、米フォードが続いた。なおVAMA非加盟の韓国・現代自動車の販売台数は8.8%減の7458台で、トヨタを上回った。

1~10月は3割減、コロナ前を9%下回る

1~10月の新車販売台数(一部企業除く)は23万5296台となり、前年同期から29.3%減少した。新型コロナウイルス流行前の19年1~10月を9.2%下回った。

内訳は、乗用車が前年同期比32.2%減の17万6122台、商用車が16.3%減の5万7353台など。国内生産車は27.7%減の13万7283台、輸入車は31.4%減の9万8015台だった。

VAMA加盟企業の販売台数は21万3588台で28.0%減。VAMA首位のトヨタは41.6%減の4万2531台で、これに起亜、フォード、マツダが続いた。VAMA非加盟の現代自の販売台数は24.6%減の4万8626台で、トヨタを上回った。

なお政府は、景気減速で新車市場が低迷する中、国産車の自動車登録料を7月から半額化した。新型コロナ流行下の20年6月末~12月末と21年12月初め~22年5月末にも半額化しており、近年では今回が3度目となる。


亜州ビジネスASEAN
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