【亜州ビジネス編集部】
ノルウェー通信大手のテレノールは、東南アジアなどのデジタル生活に関する2023年版のリポートを発表し、「モバイル機器で仕事の生産性が改善した」とする回答が平均で83%だったと明らかにした。東南アジアの6カ国中ではフィリピンが92%と最も高く、インドネシアが88%、ベトナムが84%、マレーシアとタイが83%で続いた。一方、シンガポールは75%と最も低かった。
東南アジア6カ国とバングラデシュ、パキスタンの計8カ国の8087人を対象に調査した。「モバイル機器で職場のコミュニケーション、人間関係が改善した」とする回答は84%。国別ではフィリピンが92%で最も高く、その他はおおむね80%台だった。ただシンガポールが75%と東南アジアでは唯一70%台だった。
「生成AI(人口知能)を職場で活用することを所属組織が推奨している」と答えた割合は77%。「生成AIの使用が職場で増えた」とする回答は54%だった。「生成AIツールの使用方法を勉強したい」との回答は44%。国別ではフィリピンが52%と最も高く、他はおおむね40%台で、マレーシアは39%、パキスタンは36%と低かった。
一方、「今後1~2年でモバイル機器の使用を増やす」と回答した割合は70%となり、前年からは4ポイント低下。国別ではタイが83%、マレーシアが73%と高かった。モバイル機器への依存度では、「一日中、モバイル機器を手放さない」とする回答がフィリピンで24%、タイで20%、マレーシアで19%に達した。全体では14%。ベトナムは9%と最も低かった。