【亜州ビジネス編集部】
商務省は16日、2024年の輸出促進策を発表した。タイ工業連盟(FTI)やタイ荷主協議会(TNSC)などと共同で、新規市場の開拓など5つの戦略を策定。同年の輸出額を前年比2%増の2877億5400万米ドルに引き上げることを目指す。同日付ターンセタキットなどが伝えた。
戦略の1つ目は新規市場の開拓で、既存市場を維持しながら新市場への輸出機会を拡大する。具体的には各国との自由貿易協定(FTA)交渉や海外の国際展示会への出展などを推進。使節団を東南アジアや欧州、ロシアなどに派遣することも計画する。
このほかに下記を計画する。
◆各国に駐在する商務官によるタイ製品の周知活動の強化
◆コンテンツなどソフトパワーの推進
◆通関手続きの円滑化
◆オンライン商談会などデジタル化の促進
商務省の発表によると、23年9月の輸出額は前年同月比2.1%増の254億7630万米ドルだった。前年同月を上回るのは2カ月連続。1~9月の累計は前年同期比3.8%減の2130億6940万米ドルだった。