【亜州ビジネス編集部】
商務省は、韓国との自由貿易協定(FTA)交渉を来年初めに開始する方針を明らかにした。同国との貿易では現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)・韓国FTA(AKFTA)と、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が発効しているが、二国間FTAの締結で貿易・投資のさらなる拡大を図る。17日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
まず第1回合同貿易委員会(JTC)を来年初めにタイで開催する。韓国が成功しているソフトパワーについての情報交換や、タイ東部の経済特区「東部経済回廊(EEC)」への投資誘致なども推進する。特に韓国が得意とする次世代自動車やスマート電子などの投資を誘致したい考え。
韓国はタイにとって12番目に大きい貿易相手国。2023年1~9月の貿易額は113億6572万米ドルで、タイの輸出額が46億9522万米ドル、輸入額が66億7050万米ドルだった。タイは砂糖や精製油、ゴム製品、プリント基板(PCB)などを輸出する一方、鉄鋼やPCB、化学品、機械などを輸入している。