【亜州ビジネス編集部】
いすゞ自動車は21日、タイで車両生産台数が累計600万台を達成したと発表した。1963年にトラックの生産委託を開始した後、60年での達成となる。半世紀以上にわたり、ピックアップトラック「D-MAX」などを生産してきた。
66年に生産会社の泰国いすゞ自動車(IMCT)を設立し、74年にタイ国内向けピックアップの生産に着手。99年の豪州向け輸出開始を契機に輸出を拡大し、2002年には日本で行っていた海外向けピックアップトラックの生産をタイに完全移管した。現在はピックアップのマザー工場として100を超える国・地域に年間30万~40万台の規模で車両を供給している。今後は電動化も進め、25年には欧州で電動のD-MAXの発売を予定している。
IMCTの工場は、バンコク東郊サムットプラカン県のサムロンと同チャチュンサオ県のゲートウエーシティー工業団地に立地する。合計の年産能力(2直)は38万5000台。昨年は36万台を生産した。