【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は21日、2023年の国内総生産(GDP)成長率を前年比2.5%と予測し、9月の予測(3.0%)から引き下げたと発表した。高金利などを背景に世界経済の減速が続いており、外需の鈍化を背景とする輸出の低迷などがマイナスに影響するとみている。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘や、ロシア・ウクライナ戦争などの先行き不透明な状況が経済成長を妨げる要因になる可能性があると指摘した。
輸出額の予測は2.5%減に据え置いた。ただ、予測ほど落ち込まない可能性があるとの見方を示し、8月以降に前年同月を上回って推移していることや、前年10~12月に低水準だったことを理由に挙げた。
国家経済社会開発委員会(NESDC)の20日発表によると、23年第3四半期の実質GDPは、前年同期比で1.5%増となり、前四半期の1.8%増から減速。1~9月では1.9%増だった。