【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の23日発表によると、2023年10月の国内自動車生産台数は前年同月比7.0%減の15万8734台だった。前年同月を下回るのは3カ月連続。与信厳格化などで国内販売が低調な1トンピックアップトラックの国内向け生産が引き続き大幅減だったほか、輸出向け生産が2カ月連続のマイナスとなった。
国内販売向けの生産台数は11.7%減少。うち1トンピックが27.4%減と低迷が続く。10月の国内新車販売台数は乗用車なども含む全体で9%ほど減少。国内で輸入の電気自動車(EV)の販売が増えていることも生産減の一因となっており、10月は国内市場でEV比率が約13%に上昇した。
輸出向け生産は3.6%減少した。ただ、完成車の輸出台数は12.2%増の10万5726台と、2カ月ぶりに前年同月を上回っている。
1~10月の全体の生産台数は前年同期比0.7%増の154万4705台。国内向け1トンピックの落ち込みが全体を押し下げた。同連盟は10月に23年通期の生産台数目標を5万台引き下げ、185万台(前年実績比1.8%減)に下方修正している。国内向け生産を5万台少ない80万台とし、輸出向けは据え置いた。
10月のバイク生産21%減
同連盟によると、10月の国内バイク生産台数は前年同月比20.6%減の17万2644台だった。内訳は、完成車(CBU)が18.4%減の14万114台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が28.8%減の3万2530台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は25.1%減の6万8136台だった。