【タイ】24年の輸出額1~2%増、プラス転換予測=荷主協会

【亜州ビジネス編集部】

タイ荷主協議会(TNSC)は、2024年のタイの輸出額を前年見込み比1.0~2.0%増と予測した。農産物や食品、自動車部品などがけん引し、プラス転換すると見込む。23年の輸出額は前年比1.0~1.5%減に落ち込むものの、すでに底を打ったとみている。24日付バンコクポストなどが伝えた。

国際原油価格は1バレル80~90米ドル、バーツの対米ドルレートは33~35バーツと想定した。23年の輸出額は、8月以降に前年同月を上回って推移しており、10~12月は前年同期比5~7%増に上向くと予測。24年に入っても増加が続くとみている。

一方、輸出の拡大には政府の支援が必要と指摘し、◆中東やインド、アフリカなど新市場の開拓 ◆ソフトパワーの支援 ◆輸出を促進するための法改正の迅速化――などを求めた。また、輸出先国の景気や、環境に関する規制などの状況を注視する必要もあると指摘した。

商務省の27日発表によると、23年10月の輸出額は前年同月比8.0%増の235億7880万米ドルだった。前年同月を上回るのは3カ月連続。1~10月の累計は前年同期比2.7%減の2366億4820万米ドル、だった。


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