【亜州ビジネス編集部】
三菱重工業は、石油化学コンビナートへの脱炭素技術の導入について、国営石油PTT傘下の石化大手PTTグローバル・ケミカル(PTTGC)と共同検討すると発表した。PTTGCの既存設備の脱炭素化に向け、水素・アンモニアの燃料利用や、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に圧入・貯留する「CCS」技術の活用を検討。石化コンビナートで温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の達成を目指す。
両社は先月に覚書(MOU)を交わした。水素・アンモニアの燃料利用やCCSの活用により、ガスタービン発電設備などのCO2排出量を削減する狙い。三菱重工は自社のCO2回収技術や水素・アンモニア焚きガスタービン技術で検討を支援する。