【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)が12日発表した2023年11月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比23.1%減の2万7953台だった。9カ月連続の前年割れ。前月比では10.2%増だった。販売押し上げに向けて政府が国産車の自動車登録料を半額化した7月以降では最多となったが、前年に比べ低水準での推移が続く。
内訳は、乗用車が前年同月比24.5%減の2万2451台、商用車が17.6%減の5318台など。国内生産車は3.8%減の1万8092台、輸入車は43.8%減の9861台だった。
VAMA会員企業の販売台数は15.2%減の2万6439台。ブランド別ではトヨタが5833台(32.8%減)で最も多く、これに韓国・起亜、米フォード、マツダが続いた。なおVAMA非加盟の韓国・現代自動車の販売台数は5.8%増の7980台で、トヨタを上回った。
1~11月は3割減、コロナ前を9%下回る
1~11月の新車販売台数(一部企業除く)は26万3249台となり、前年同期から28.7%減少した。新型コロナウイルス流行前の19年1~11月を8.9%下回った。
内訳は、乗用車が前年同期比31.5%減の19万8573台、商用車が16.4%減の6万2671台など。国内生産車は24.7%減の15万7336台、輸入車は34.0%減の10万5913台だった。
VAMA加盟企業の販売台数は24万27台で26.8%減。VAMA首位のトヨタは40.7%減の4万8364台で、これに起亜、フォード、マツダが続いた。VAMA非加盟の現代自の販売台数は21.4%減の5万6606台で、トヨタを上回った。
なお政府は、景気減速で新車市場が低迷する中、国産車の自動車登録料を7月から半額化した。新型コロナ流行下の20年6月末~12月末と21年12月初め~22年5月末にも半額化しており、近年では今回が3度目となる。