【亜州ビジネス編集部】
中国自動車大手の長安汽車は、来年半ばに高級ブランド「アバター(AVATR、中国名「阿維塔」)」をタイ市場に投入する計画を明らかにした。電気自動車(EV)市場での競争力強化に向け、まずクロスオーバーのEV「アバター11」を販売する計画。他にも新モデルを2車種以上投入する準備を進めている。13日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
同社は先月末に「深藍(ディーパル)」ブランドのEVを2モデル発売し、タイ市場に参入した。11月30日~12月11日に開催された自動車展示販売会「第40回タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ」では、2モデル合計で3549台を受注。うち中型スポーツ多目的車(SUV)「S07」の人気が高く、受注の9割を占めたという。もう1モデルのDセグメントセダン「L07」と共に今月下旬に納車を開始する。
現地生産も計画しており、先月8日に工場の着工式を行った。2025年初めにも生産を開始する。当初はタイで人気が高いSUVのEVを年3万~5万台生産する方針。販売では、30年までに「深藍」を含む3ブランドの15モデルを投入すると表明している。