【亜州ビジネス編集部】
政府の14日発表によると、三菱マテリアルの合弁子会社で銅製錬のPTスメルティング(PTS)は、製錬所の拡張工事を完了した。東ジャワ州グレシクにある国内唯一の銅製錬所で、銅鉱石の処理能力を年100万トンから130トンに拡大。2億50000万米ドルを投じた。
ジョコ大統領らを迎えて同日に開所式を行った。昨年の政府発表によると、電気銅の年産能力は以前の30万トンから34万2000トンに増える。
PTSは1996年設立。三菱マテリアルが60.5%、米系フリーポート・インドネシア(PTFI)が39.5%を出資している。当初の年産能力は20万トンで、段階的に引き上げてきた。
一方、PTFIはグレシクで別の銅製錬所を建設中。現地報道によると、今年10月時点で工事の進ちょく率は80%に達し、来年半ばにも稼働を開始する。電気銅の年産能力は60万トンを予定。PTFIがパプア州に所有する世界最大級の金・銅鉱山「グラスベルグ鉱山」で生産される銅鉱石を最大で年170万トン処理する。