【タイ】24年のEV生産能力36万台、振興策で喚起=工業省

【亜州ビジネス編集部】

工業省工業経済事務局(OIE)は、2024年に国内電気自動車(EV)の年産能力が35万9000台に拡大する見通しを明らかにした。現地生産を条件に補助金などEV振興策の適用を受けた中国メーカーの工場建設が相次いている。合計の投資額は395億バーツに達した。15日付バンコクポストなどが伝えた。

補助金と減税を柱とするEV振興策の第1期「EV3.0」が22年に導入され、中国企業など約15社が参加。同国EV最大手の比亜迪(BYD)や、合衆新能源汽車の「ナタ汽車(NETA)」などがタイ市場に新規参入し、工場を着工して現地生産の準備を進めている。

一方、23年11月には振興策の第2期「EV3.5」が国家EV政策委員会(委員長:セター首相)によって承認された。第1期を引き継ぐもので、期間は24~27年。補助金は減額される。

OIEによると、23年1~11月のEV新車登録台数は6万7056台で、前年同期の7.9倍に拡大した。


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