【シンガポール】新車購入権価格、全カテゴリーで下落

【亜州ビジネス編集部】

自動車の新車購入権(COE)に関する2023年最後の入札が20日に締め切られ、COE価格は全てのカテゴリーで低下した。10月にオープンカテゴリーで過去最高の15万8004シンガポールドル(約1700万円)を付けており、これをピークに下落している。ただ1990年の導入開始からみると引き続き最高値圏にある。ストレーツ・タイムズが同日付で伝えた。

排気量1600cc以上または出力97キロワット(kW)以上の車両が含まれるカテゴリーBのCOE価格は、11万1シンガポールドルとなり、2週間前の前回入札から15.4%低下と最も落ち込んだ。これより小型の乗用車が含まれるカテゴリーAは8万5000シンガポールドルで、3.4%低下した。

バイクを除く全車種に使用できるオープンカテゴリーは11.2%低下の11万8388シンガポールドル。同カテゴリーは実際には大型車が大半を占める。商用車は2.2%低下の6万9423シンガポールドルだった。

チー・ホン・タット運輸相代理は、カテゴリーAやBなどのCOE供給がとりわけ少ないと指摘。多くのCOEで期限が到来していないことを理由に挙げた。ただ26~27年に訪れる供給ピーク分を現在の不足分に前倒しで充当する方法で、供給不足の問題に取り組むとしている。

業界関係者らは、24年1月の第2週に自動車ショーが開幕するタイミングで再度COE価格が上昇すると予想。ただその後は低下するとみている。


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